書き出しとして。

なんとも目的を持たずに暮らしてきました。気づけば、なし崩し的に、ここにたどり着きました。

「ここ」とは私の部屋のことです。なにもない部屋です。なにもない部屋で、なにもせずに暮らしております。なにもしないと言っても生活はしております。食事をし、風呂に入り、眠ります。ほとんどそれだけの生活でございます。

金はどうしているかというと、これは小銭をインターネットで稼いでおります。誰にでも書けるような文章を書き、それほど高くない報酬を頂き、美味しくも不味くもない飯を食っております。

たまに、自分のくだらない暮らしが嫌になることもありますが、なんとか生き延びているといったところです。

ほとんど誰にも会いませんし、孤独といってよいかもしれません。無用なことわりかもしれませんが、私は特別に孤独が好きな人間ではありません。人と関わりあうことも嫌いではありません。もし、実際に私と会っていただければ、楽しい人間だと思っていただける可能性もゼロではないでしょう。特別明るいタイプの人間ではありませんが、ごく普通の成人男性です。

そんな私が、なぜこのような孤独な生活をしているかというと、困ったもので、私にも理由が分からないのです。まったく見当がつかないかと問われれば、そんなこともないのですが、確実にこれが原因だろうと言えるほどのコトはないのです。

いくつかの要因が複雑に絡まっているのでしょう。あるいは、私が勝手にそう思い込んでいるだけで、実は、問題は、シンプルで、容易なものである可能性も否定できません。どこかの誰かに、そっと耳打ちされて片付くような簡易な問題なのかもしれません。

いずれにせよ、私は考えたいと思いました。そのためには、ある程度正直に語れ、それでいて、客観的に理解できる表現で、記録することが必要だと思いました。

控え目に言って、私は途方に暮れています。

私は私を発見するために、今後、テキストを積み上げていきますが、それはweb上に公開されます。誰かがこの私の独白めいたテキストに出会い、なんらかの癒しになることもあるかもしれません。

私としては、その可能性だけを励みに、自らの過去をテキストとして表現していきたいと思っています。

ところで、今、また、絶望が襲ってきたので、これ以上書くことを断念します。

書き出しとして。2018/8/15 23:44



窓の外で虫が鳴いております。

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